

行方 園田裕樹
居留守 菅野貴夫
◎おはなし◎
持ち主のいない部屋に月の光が差し込んでいる。
身体はとっくに無くなり気持ちだけが残っている男に、大人になった孫がある決断を伝えにやってくる。
「部屋だって年を取る。人間と一緒だ。」
「・・・なあ、俺たち以外にも、何かいる?」
ひとつの時代の終わり、また生まれ変わるためのお話。
◎こばなし◎
男二人はハードボイルド風味に、と思って書き始めたのですが、最初だけでした。おかしいな。
四話目に持ってきたのは、部屋の話だから。
実際百想は貸しギャラリーとしては終わってしまうので、そのことも取り入れたかった。
写真、暗いですね。が、本番はもっと暗い中でやったのでした。
昼バージョンは、窓際から動かずに。