2010年08月20日

【世界のはなし】(4) いなくなるはなし

1999年2月、ロンドン。

誰にもことわり無く、英国に行った。別段の理由があったわけではなく、強いて言えば「全部放り出したい」気分だったくらい。留学していたFを頼って、学生寮に転がり込ませてもらった。

まだインターネットがいまほど普及していなかったので、演劇の情報はTime
Outという、ぴあのような雑誌を参考にして、滞在中観倒した。あれから10年、まさかぴあの発行部数が激減して、休刊すれすれになっているなんて、全然想像もしていなかった。

ロンドンにはコンセッションという、学割みたいな制度がほとんどのプロダクションにあって、けっこう安く色んな公演を観ることが出来た。ほとんどフリンジという、日本で言うところの小劇場の公演を観た。2階建てのバスに乗ってけっこうな郊外に行ったり、国鉄の駅からけっこう歩いたり、いろんな劇場に足を運んだ。どこもパブがあってお酒が飲めることとか、客席に色んな年代のひとがいることが印象的だった。

大きい劇場には2回足を運んだ。テアトル・ド・コンプリシテを観に行ったけど、満員で入れなかった。もう一つは、当時毛嫌いしていたミュージカルで、でもロンドンまで来たんだから観ておくか、くらいの軽い気持ちで1本選んだ。「RENT」を観て、Seasons
of Loveで泣いた。ミュージカルに偏見どころじゃない、演劇は音楽には勝てないんじゃないかと思った。この命題は私にとっていまだに未解決。

そういうわけで、パンとチーズで過ごして帰国したら、方々で大変怒られた。ごめんなさい。

ちなみに、そのときお世話になったFは、無事帰国して、いまでは映画監督として活躍している。
posted by sumika at 15:10| Comment(0) | のるもの出演者のコーナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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