2010年08月03日

空想旅日記

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初めまして。津留崎夏子です。
ブルドッキングヘッドロックという劇団の俳優です。
宜しくお願いします。

近頃はあまりお休みを取らないせいか
旅行はとんと御無沙汰しています。
そこで、得意の空想(あけっこう得意なんですよ)で
旅に出てみようと思うのです。
夏休みそっちのけで働いているかたも
ゆっくりお休み中のかたも
少しの間お付き合いくだされば幸いです。


8月3日、火曜日

新しい鞄、
着替え、
薬、
お弁当。

昨日のうちに用意しておくべきだった。
母がこの日のために買ってくれた鞄が
あまりに立派だったから、
物を詰めるのが勿体なくて。
眺めているうちに寝ちゃったんだ。

目覚めてすぐに支度を始めたのに
着替えの品を迷ううち、すっかり出発間際になってしまった。
乗り物酔いの薬を持ち出し
階段を駆け登る。
縁側で煙草を燻らす父が、うるさいねと犬にぼやくのが聞こえ、
私は小さくちぇっと漏らした。
庭に迷い込んだ犬や猫には話しかけるくせに
私にはただいまも言わないのだ。

今日は母の食事を急かす声も
父のぶっきらぼうな声も
忘れてしまえるのだ。
祖母の居る福岡・八丁牟田へ一人旅行。
おばあちゃんはとことん甘えさせてくれるはずだ。
昼まで寝て毎日ごろごろしても絶対に怒られないもん。
なんて快適な夏休みかしら。
外国へ行くよりきっと楽しいううん絶対。
まあ、清水くんがスイスに行くって聞いた時は
金持ちめってむかついちゃったけど。
こっちはこっちで楽しんでやろうと思うのだ。

母の運転で駅へ。
ここから特急で新大阪へ行き、
博多行きの新幹線へ乗り換える。
別れ際、車内で読んだらと本を貸してくれた。
母の好きな推理小説と、るるぶのガイドブック。
宿題もやるのよと釘をさし、改札で手を振ってくれた。

これから、うまれて始めての一人旅。
切符を握りしめ、発車のベルとともに飛び乗った。
特急列車がゆっくりと動き出す。
posted by sumika at 15:16| Comment(0) | のるもの出演者のコーナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【世界のはなし】(1) パスポートのはなし

黒澤世莉です。暑いですね。
演出家です。田端在住ですが、千歳烏山の稽古場まで自転車で行きます。どうぞよろしくおねがいいたします。

今回の「のるもの案内」では、「池袋から日暮里まで」という小品の脚本と出演、「真ん中から少し浮く」の演出を担当しております。

原田さんから【世界のはなし】を書けとの御達示がございましたので、「のるもの案内」公演までの間、世界についてのやくたいもない話を書きたいと思います。夏といえば、夏休み、夏休みといえば旅行、旅行といえば海外、といった、まあ、ね、そんな話を期待されているのでしょうか。どうぞお付き合い下さい。

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外国に行くとき、どうしたって必要なものといえば、パスポートだ。飛行機でも船でも、日本ではあまり馴染みがないけれど、鉄道でも、国境を超えるときにはパスポートを確認される。

5年前、オーストラリアから日本に帰って来て2年、まったく海外に行っていなかった私は、どうにか休みをこじ開けて、3週間ほどインドに行くことにした。リシケシュに行ってヨガでもしてこようと思っていた。あとカレーを食べようと思っていた。とりあえずタイ・バンコク行きの航空券を手配して、デリー行きの航空券はバンコクで買えばいいやと思っていた。

出発の1週間前にパスポートを引っ張り出してみると、「EXPIRED」のスタンプが押してある。うんうん、期限が切れているのだね。なるほど。え、じゃあ新しいパスポートは、どこに行ったの。どこに行ったのさ。

どうやら見つからないと観念した後、東京都庁だか有楽町だか池袋サンシャインシティだかのパスポートセンターに行ったところ「再発行は最速でも2週間はかかりますね」とのことで、しかも石原都知事へのごめんなさい的な文章まで書かされる始末であった。どうせ間に合わないならいらねえよ、て思って手続きせずにおめおめと帰宅。

いちおう、出発の日に成田空港まで行って、チケットカウンターで「カクカクシカジカなので、チケットの再発行をしてもらえませんか」ってお願いしてみた。「ダメです」て言われた。当たり前だね。

帰りの京成線快速の車内からは、前日降った雪が積もって、夕日に反射してキラキラしていたんだ。そう、あれは冬だったんだ。

教訓:海外に行くときはパスポートを大切にしよう
posted by sumika at 14:47| Comment(0) | のるもの出演者のコーナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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